Saturday, May 7, 2011

My life as Atopy 4 春の塵

今日も消しゴムのカスのようなボロボロと、細かい粒子のような麟粉を掃いて一日が始まる。
東京の放射性物質の累積量もやっぱりかなりヤバいらしい。
そんな一覧表がTwitterの時の川に流れてきた。



私から剥がれおちる皮膚の粉は目に見える、これが毎日相当の量なのだ。
お茶がらでまとめて掃いてはいるが、掃いても掃いてもあっという間に溜まっていく。
目に見えない放射性物質だって、きっとそうやって溜まっているんじゃないかと思う。

2月に思い立って始めた脱ステロイド、途中2週間の断食(ほんとに断食したのは中3日)をして、
311が起こり、張りつめた緊張感で一時的にリバウンドは小康状態。これは治っていたのではなく、
あまりの非常事態に身体の機能がストップしてしまっていたんだろう。
こんなに早く脱ステロイドリバウンドが落ち着くはずもないのに、断食明けのハイも手伝って
再生と復興をしたんだ!と勘違いしていた。 

復興の前にしなくてはならないことがあるんだと思う。
福島の子供は逃げろ!親たちはなんとしてでも
子供を県外に疎開なり、なんなり離してあげてくれ!
復興よりも何よりも、今生きている未来ある子供たちを守れ!

何にでも段階と順番があるのだと、身をもって感じている。
今、私の身体に起こっていることが、それを教えてくれてる。

空から放射性物質が飛んできて、
東京都の水道水からもそれは検出されパニックを起こし、
4週間後にやってきた大きな余震でフラッシュバック、
すっかり揺りもどされてしまった脱ステロイドによるリバウンドの
私の今の段階はレベル2-3だろうか?

身体のことは、カレンダーをみながら(生理周期などの予測はついても)
計画通り、日程通りに症状が治っていくものではない。
一進一退を繰り返す。毎晩、寝床に入ると痒みは襲ってくる。
せっかく乾き始めた肌を無意識にかきむしっている。
それでも、昨日より今日、今日より明日と、わずかに変化がある。
悪化する時もあるけど、生きている以上、身体はなんとか治癒しようと
頑張ってくれていることに意識を添わせ、自分にできることをしていく。

今はそれが祈りでもある。


毎日、毎日、壮絶な痒みと痛みとともに剥がれおちる死んだ皮膚の屑を見ていたら、
蛇の脱皮が思い浮かんだ。皮が剥がれおちるごとに、私の中からいらないものも剥がれおちていく。
そうであってほしい。ある人は余震で、揺れるたびに生き方がシンプルになっていくと言った。
いらないものがそぎ落とされていく振り落とされていく感覚だろう、共時性というのか?
同じようなことを感じている人は多いと思う。

今までしがみついていたものが、執着していたものがボロボロと落ちていく、
塵取りに集められる、身から出た皮膚の屑はもうどのぐらい剥がれおちたのだろうか?
少しは体重が減ってるんじゃないか?(笑)と思うほど、毎日毎日その粉は私から剥がれおちる。
どれだけ剥がれおちれば、健康な皮膚になってくれるのだろう?

もう、もとにはもどれないのだと、痛みが教えてくれた。
この痛みの辛さになんどもくじけそうになる。
ここで、またステロイドに手を出したら、元も子もなくなってしまう。
もう、311前のようなエネルギー生活、ケミカル生活にはもどれないんだ。

いや、もどらなくてもいいんだ。

今はまだスタート地点に立つ前だけど、道は見えてる。
生きていれば再生できるのだと信じて、たとえそれが
長い道のりだとしても、地に足をつけて歩いてく。

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